このブログには「フィンペシア うつ」という検索ワードで訪れてくれる読者さんがいらっしゃるようです。
もしかするとフィンペシアでうつになる可能性があるのではと心配されているのかと思います。
「うつ」という病気はわからない要素が多く、フィンペシアの購入を考える人にとって不安の種だと思います。
本記事では「フィンペシアでうつになる可能性があるのか。」うつという病気の原因についても合わせて解説していきます。
【副作用】フィンペシアでうつになる可能性。
結論からいうとフィンペシアでうつになる可能性はありません。
詳しく解説していきます。
フィンペシアがうつになる可能性がない根拠は?
MSDが発表する使用成績調査によるとフィンペシアでうつになる可能性について報告はありません。
使用成績調査では3年間にわたり薄毛に悩む943人の被験者から情報を収集しています。
これだけ多くの被験者からうつに関する報告は1人も報告されていません。
以上のことからフィンペシアでうつになる可能性はないと判断することができます。
MSDが発表する使用成績調査については下の記事で詳しく解説しています。
合わせて読むことをおすすめします。
フィンペシアでうつになるという噂はどこから来た?
おそらく添付文書の頻度不明の副作用の欄に「うつ」の記載があるからだと考えられます。
添付文書とは製薬企業が作る薬の説明書で、厳格なルールのもとに作成されています。
副作用の欄には国内、海外共に副作用が起きたという情報が1件でもあれば頻度不明として記載する義務があります。
ところが海外の情報は不確かな部分が多いです。
「うつ」になった人がたまたまフィンペシアを飲んでいた場合、フィンペシアの副作用で「うつ」になったと判断されてしまうこともあります。
添付文書は高い正確性を持つ情報です。
しかし正確さを追求するあまり、副作用に関しては症例件数の少ない言ってしまえば余計な情報まで記載されてしまいます。
そのため添付文書の副作用、頻度不明の欄については参考程度という扱いをされる場合が多いです。
多くの薬にうつの記載があります。
添付文書の頻度不明の副作用の欄に「うつ」の記載がある薬は珍しくありません。
例をあげればきりがまりませんが、みなさんご存知であろう薬から一つ例をあげます。
市販薬で有名な「ガスター」という胃薬もこれに該当します。
「ガスター」の添付文書には副作用の頻度不明の欄にうつ状態との記載があります。
このようにフィンペシアだけが特別「うつ」の記載があるわけではないのです。
うつとはどういった病気なのか?
うつという病気について正確に理解できている人は少ないのではと思います。
うつは原因不明の病気ではありません。
うつは脳のエネルギーが枯渇して起こる病気なのです。
詳しく解説していきます。
うつは脳の病気です。
うつは脳のエネルギーであるモノアミンという生理活性物質が枯渇することでおこる病気です。
具体的にはセロトニン、ドパミン、ノルアドレナリンの枯渇で発症します。
フィンペシアは男性ホルモンを抑える薬です。
フィンペシアはジヒドロテストステロンという男性ホルモンの合成を抑えることで薄毛を改善する薬です。
詳しくは下の記事を参考にしてください。
うつと男性ホルモンを抑えることに関係性はありません。
フィンペシアは男性ホルモンの生成を抑えることで薄毛を改善します。
うつの原因となるセロトニン、ドパミン、ノルアドレナリンの枯渇とフィンペシアはなんの関係もありません。
このことからもフィンペシアと「うつ」に関係がないことは理解できると思います。
世の中には効く仕組みがわかっていない薬も数多くあります。
実は育毛剤としても有名なミノキシジルもその一つです。
薬の効く仕組みがわかっていない場合、予想しない副作用が発症する可能性はあります。
しかしフィンペシアは薬の効く仕組みがはっきりとわかっている薬です。
そのためうつという予想できない副作用を引き起こす可能性は限りなく「ゼロ」に近いと言えます。
更年期障害とうつの関係性。
更年期障害でうつになるという話を聞いたことがあると反論してくる人がいるかもしれません。
更年期障害とは女性ホルモンの乱れで心身に不調を乱す症状のことを言います。
女性ホルモンの乱れで「うつ」になるならホルモンの乱れと「うつ」には関係があるのではと考える人もいるでしょう。
確かに急激な女性ホルモンの乱れによりセロトニンの欠乏を乱すという仮説も発表されているようです。
しかしまだ仮説の段階です。
更年期のうつは女性ホルモン以外の要因が強いと考えられています。
更年期のうつはライフスタイルとの関係している。
更年期のうつは女性ホルモンの乱れではなくライフスタイルの変化によるものが大きいと言われています。
更年期は44歳から55歳くらいの時期を言います。
この時期は子離れや親との死別、親の介護など家庭内の関係に大きな変化が起こります。
これらの精神的な負担が脳のエネルギーの枯渇をもたらし、「うつ」を引き起こしていると考えられています。
男性更年期障害も存在する。
あまり知られていませんが男性更年期障害も存在します。
男性ホルモンはストレスによって減少します。
社会的ストレスの多い4.50代に起こる場合があるそうです。
こちらも女性の更年期障害と同様に「うつ」症状に関してはホルモンに関係なくストレスが原因と考えられます。
まとめ:フィンペシアでうつになる可能性はありません。
MSDが発表する使用成績調査でもフィンペシアでうつになる可能性について報告はありませんでした。
フィンペシアには添付文書の頻度不明の副作用の欄に「うつ」の記載があります。
しかしフィンペシア以外の薬でもよく見られる記載であり、参考程度という考えで問題ありません。
うつは脳のエネルギーが枯渇して起こる病気です。
フィンペシアに脳のエネルギーに影響する作用はありません。
更年期にうつになるという話を聞きますがこちらもライフスタイルの変化によるところが多いと考えられます。
今回の記事は以上です。
フィンペシアでうつになる可能性はありませんよ。
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